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ぱすてぃ

Author:ぱすてぃ
百合が好きでポケモンを好む、文章を書く人です。
好みのゲームは任天堂系/テイルズはじめRPG全般/デモンズ・ダークソウルなど。
百合は小説漫画といろいろ。百合文も書きたいです。

【ドラクエ10】
ぱすてぃ [MY795-653]

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ポケットパスタ・ゲーム記
ゲームのプレイ日記を書きたい分だけ書くブログです。3DS「RPGツクールフェス」で『かけらのメガルエ』を第1回コンテストに投稿中。
第二十六話「なりダン夜話」
 うおおおおお見つけましたぁーーー!!


naridanss


 ちっこい本ふたつは、ずっと前に詰め込んだ文庫本ダンボールの奥から発掘。夜中に軽く汗かいて埃かぶってしまいました。
 そう、今回ご紹介するのは発売を控えた「テイルズオブファンタジア なりきりダンジョンX」の原作、GBC版なりダンの関連書籍です。でっかいのが「超着こなし術」という名の完全攻略本、ちっこいのはもう10年前にスーパーダッシュから出た上下巻のノベライズですね。急に気になってしまって、衝動的に引っ張り出してきてしまいました。


テイルズ オブ ファンタジア(上) なりきりダンジョン (集英社スーパーダッシュ文庫)
結城 聖 松竹 徳幸


テイルズ オブ ファンタジア(下) なりきりダンジョン (集英社スーパーダッシュ文庫)
結城 聖 松竹 徳幸


テイルズオブファンタジアなりきりダンジョン超着こなし術




 原作版「なりきりダンジョン」は、2000年の11月10日に発売されたソフト。調べてみたらこれは、今でも高い評価を受けているPSの「エターニア」のたった20日前の発売日のようで、このときはまだ「ファンタジア」「デスティニー」しか出ていなかったのにも関わらず、両方の発売が非常に近かったみたいですね。
 かたやエターニアの戦闘は、上級術を使用しても時間停止が無いということなどを初めとし、前作から大きく進化を遂げてテイルズの戦闘クオリティを確立したといっても過言ではない、当時としては革新的な作品だったと思います。
 しかし、なりダンの方は前述したとおりハードがゲームボーイ(カラー)だったため、従来のテイルズのLMB(リニアモーションバトル)のようなアクション性のあるリアルタイム戦闘が実現できず、「プチLMB」と謡った、サイドビューのターン(素早さ依存)制バトルが採用されていました。
 また、ストーリーの根幹テーマこそ「前世の罪」という重いものが設定されていますが、時系列的に前作にあたる第一作、「ファンタジア」のキャラの掘り下げに欠けている感は否めず、また主人公であるディオとメルの生活環境の設定などもかなり曖昧になっていました。(ただ、この作品はこの作品で、不思議なユーモア漂うテキストを初めとした独自の魅力があるのは確かです)

 少しここで、私のテイルズ遍歴を。それ思い出しながらなりダンのノベライズについて話せればと思います。
 私はテイルズを最初作から順に追っていたわけではなく、最初は小学生のころ、友人に貸してもらった「デスティニー」をプレイしてました。クリアまでは行かなかった記憶があるんですが、とにかくその戦闘にすごく惚れた覚えがありまして。
 んで、それからしばらく経ったとき、ふとしたきっかけでテイルズの存在を思い出し、ちょうど発売から2ヶ月くらい経っていた……ような気がする(隠しダンジョンの攻略がファミ通に載ってて、それを購入前に読んでたという記憶がなぜか異様に鮮明に残ってまして)「エターニア」を買ってプレイしたんです。つまり、最初にがっつりやったのはEなんですね。
 でもってここからすぐ「ファンタジア」……Pに行くのではなく、確か私はこの次になりダンを購入した覚えがあります。外伝のほうを先に。当時……逆算するとちょうど小学校の中学年というところでしょうが、そのころはまだシリーズのつながりとかを全然分かってませんでしたし、気にするんでもなかったんだと思います。

 で、なりダンをプレイ。一応クリアまでやったんですが、クレスを初めとするPキャラの登場にニヤリとした記憶がまったくありません。当たり前ですね、Pの本編をやってないわけで。
 それからしばらくしてPもプレイするんですが、ともあれ私は「なりダン→P本編」という、倒錯的なプレイ手順を追ったんです。その状態で、これはよく記憶していないのですが、その後になりダンの小説版を見つけて読んだんですよね(小学5年くらいですかねー? このころ、Eのノベライズを皮切りにテイルズの小説版をいろいろ読んでたんで。実はそれがはじめてまともに読んだ小説なんですが)。

 で、この頃になると小説なんかでPキャラの性格もだいたい把握してて、でも倒錯的プレイのため、ゲームのなりダンには「ファンタジアの続編」という印象が薄い、みたいな変な状況が生まれてまして。なんともおかしな状況だったんですが、それを綺麗に繋げてくれたのがこのなりダン小説です。

 つーわけでわりとどうでもよかった私的事情はそのへんにして、こっからがノベライズアピール。
 この作品、なりダン原作の「ファンタジアっぽさ」を最大限に補完しているんですね。主にP本編の時空戦士(パーティメンバー)の掘り下げを中心として。
 ちょっとしっかり読み直していないので曖昧で申し訳ないのですが、ただ助言をもらってダンジョンを攻略するだけのゲームと違って、ディオとメルがそれぞれの時代の時空戦士のもとにしばらく滞在することになるんですね。そこでは当然彼らの生活を垣間見たり、本編よりも深く彼らの事情に触れていくことになります。ゲーム版の「たのまれごと」のようなイベントよりも、かなりそっちに力を入れているんですね。これによって、小説版はゲーム版とはまったく毛色を違くした「ファンタジアの続編」として成立しているんです。
 一部の精霊との会話も深まり、たとえばマクスウェルはディオとメルに時空戦士たちの抱えているタイムパラドックスについて話をしたりもします(タイムパラドックスの存在、私はこの小説で知りました)。そのあたりはむしろ、Pの後日談とも言える内容になっていて、ゲーム未プレイでも楽しめるつくりになってます。

 また、ゲームでは「プレイヤーが育ての親」という設定だったディオとメルに、エリックとファーメルという完全オリジナルの育て親を設定しているというのも大きな特徴です。これによって、ゲームにあった二人の家の空虚感が消え、またディオとメルの住む島などの周辺設定も相まって、かなり二人が地に足を着けたキャラになっていると思いました。お祭りの演劇でたまたま演じたクレスとアーチェの“虚空蒼破斬”と“インデグニション”が具現化してしまったというなりきりの力の発現エピソードは、今でも気に入っている要素のひとつです。こういうの、ゲームだと一切無いので。このへんはむしろ恐らく、なりダンXよりも地に足着いた設定ということになるんじゃないかなと予想してます。

 Pキャラの掘り下げはオリジナルのものなのでP原作のみが好きという方には下手な要素かもしれませんし、ゲーム版なりダンにはなかったエリックとファーメルの存在はもしかしたら賛否両論かもしれません。しかしこれら要素の追加により、どうにも窮屈な印象のあったなりきりダンジョンの世界が非常に豊かに広げられたのは紛れもない事実だと思います。ディオとメルが自分の中の真実と向き合うことに苦悩する本筋の描写なんかも、なまなましすぎるくらいしっかり描かれていますし、ラストに関してはこれもまたPキャラを上手く活用した上で綺麗なオリジナルの締めを持ってきています。
 ノベライズの面白さというのは作品によって違いますが、「原作を深く広げる」という方向性において、この小説は非常に優れていると言うことができると思います。なりダンプレイ済みならもちろん、なりダンXのみを購入されるという方にもぜひ読んでいただきたい作品です。

 これはまた違う話になるんですが、当時の記憶も合わせてこの小説の魅力をもうひとつ。
 その、すっごい「ゲームのテイルズ」を分かってんなー!! って思わせてくれる描写が多いんですよね。
 魔神剣で剣圧が飛び、秋沙雨で剣が分身する。グミをかじるシーンがあれば、クルールの変身もちゃんと含められている。なりきる服もだいたいゲームの進行に準拠した原作どおりのものですし、敵が使う術なんかも原作準拠。そのくらい当然と思われるかもしれませんが、この作者、結城聖の文体はテイルズ小説的には結構革命的だったように思えます。少なくとも、個人的には当時かなり驚いた記憶が。
 というのも、それまで「エターニア」までをノベライズしていた人は、確かほぼ「矢島さら」という方オンリーだったんですよ。で、この人はサイドストーリーのオリキャラとかを使った心情重視の話は結構作りこむんですが、いかんせん、戦闘とかシステムを反映したゲーム的な要素が非常に薄かったんですね。バトルなんかはほとんど技名出すだけ、みたいな。
 そんな中で相当ゲーム側に立った書き方がなされた文章に出会えたので、今も昔もテイルズの面白さの一番に戦闘とシステムを掲げる私としては、「これ! これだよっ!」という感じで、その点に関しても非常に面白く読みましたし、今ざっと読み返してみてもちょっと興奮してきます。これ以降、結城氏のテイルズ作品は基本的に必ず追ってました。でもアビスあたりから居なくなっちゃったんですよねぇ。私のテイルズ小説もそのへんで止まってます。
 
 でありつつも、かなり生々しく戦闘は描かれており、最初のダンジョンであるファンシー空間、「魔女っ娘の塔」のザコとの戦いですら死と隣り合わせの緊張感を感じさせたり、マクスウェルのサンダーブレードを食らったディオがナースで回復しながらも吐血したりなど、けっこう容赦の無い描写になっているのも特徴のひとつ。そこが小説のオリジナル・リアルな部分と、技などの描写の細かさを上手く絡めて、総合的に違和感の無い作りに仕上がっているような気がします。

 とにかく、キャラも設定も展開も描写の雰囲気も、あれもこれも私の好み作品だったりしますし、なりダンに興味ある方には万人に薦められると思うのがこの小説です。個人的には読んだテイルズのノベライズの中では余裕でトップですし、他にもいくつかは読んでるゲームノベライズ作品の中でも、この作品以上に記憶に残ってるものはありません。読んだ時期が小学生だったというのも一因ではあると思いますが、少なくとも標準以上のクオリティはある作品だと思います。今から読んでも遅くないかと。

 ……これがめっちゃオモロくて次のなりダン2小説を買ったときの絶望と言えば…………あれは結城さんじゃなかったですが、しかしあぁまでひどゲフンゲフン

 
 で、でっかい方は前述のとおり攻略本ですね。
 もちろんなりダンXは全てがまったく違う作品に生まれ変わってるので新作の攻略には使えませんが、当時の雰囲気を思い出したりに使えますし、あとはディオとメルのイラストが割と(といってもそれぞれ10点も無いですし大きくもないですが)載っているのが良ポイント。藤島ディオメルとかコスチュームディオメルが見れるのはこの本だけっ! ……ってこたぁないでしょうがまぁ現存する本の中じゃ割といい資料だと思います。

 二人の性格設定とそれに伴うクルールの形態変化とか、意外にシステムが凝ってるのを思い出しました。この頃の攻略本は今と比べて垢抜けてない感じがいいですね。コラムとかも今見るとちょっとくさい文章ではあるんですが、しかし個性が出ていて好きです。もはや攻略手順を知ることではなく数値などのデータを手元に紙媒体で置いときたいという需要が主になっちゃってるっぽいと思われる現在の攻略本なんか、もっとこういう形のコラム型で面白いの出せば売れそうなもんだけどなぁとか思っちゃいます。手間とかお金は掛かるでしょうが。

 これ見てると当時のコスチュームはいろいろキワモノが多かったなーと。結局にんじゃがしらorクレスorダオスで落ち着くんで戦闘まで考えたバリエーションなら実質的になりダンXのほうが充実しそうですが、クロービスとかワンダーモモとか平八とかサンドラとか、この多種多様っぷりはいいよなとか思っちゃいます。…………バキュラだけでも出ませんかね? こんなもんに一枠潰すなって意見きそうですがっ。

 そうそう、なりダンのザコ敵に微妙に記憶残ってるやつがいるんですよ。
 変な髪生えた不気味な人形、「カースドドール」と、ツボからにょろんとながい顔出した「カモーン」ってのがいるんですが、プレイ当時このへんのが妹あたりとプチブームになっていた記憶があるんですよね。今回は2Dテイルズの流用モンスターが基本になるんでコイツら当然リストラでしょうが、もし何かの間違いで居たら仲間にして隠しボスこいつらで撃破します。

 ……とかそんな感じで、よく覚えてないなりに原作なりダン関係のいろいろは結構好きな私でした。リメイクは派手にアレンジしまくってますが、これはこれで今の時代に合わせたひとつの形。個人的には小説版の設定そのままでも面白かった気がしますが、それは妄想の中にとどめて発売を心待ちにしましょう。つーかメルちゃんの物理職が楽しみで夜も眠れません。実際夜中にこんなん書いてたら光が差し込んできて鳥が鳴いてます。

 超余談ですが、ワザの描写とかをゲーム的に書いたり、そういうのを読んだりするのが好きな私の文章嗜好って、このなりダンノベライズから始まってる可能性がもしかしたらあるような……この部分だけじゃなく、設定関係の上手さも吸収できるようにもっかい読みますか! 

それでは、今日はこのへんで。なりダン書籍に関しては一度語っておきたかったんで、徹夜してよかったです。
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テーマ:テイルズ - ジャンル:ゲーム

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