プロフィール

ぱすてぃ

Author:ぱすてぃ
百合が好きでポケモンを好む、文章を書く人です。
好みのゲームは任天堂系/テイルズはじめRPG全般/デモンズ・ダークソウルなど。
百合は小説漫画といろいろ。百合文も書きたいです。

【ドラクエ10】
ぱすてぃ [MY795-653]

最新記事

リンク

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

FC2カウンター

カテゴリ

月別アーカイブ

ブログコミュニティ

最新コメント

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

最新トラックバック

ポケットパスタ・ゲーム記
ゲームのプレイ日記を書きたい分だけ書くブログです。3DS「RPGツクールフェス」で『かけらのメガルエ』を第1回コンテストに投稿中。
第二百話④「ポケットパスタ全作品語り 三題中編百合小説編!」

 これで……っ、トドメっ……!!

 ってなわけで、残っている「三題小説」と“表に出てるポキッ”である「中編小説」、そして別カテゴリ扱いの「百合小説」について、語っていきたいと思います。このあたりは振り返るのが恥ずかしい作品も結構あるのですが、どうにかこうにか一応は向き合ってみました。

 ③まで読んで下さった方も、初めてコレ見かけたという方も、ちょこっとでも読んでいただければ嬉しいです。

 ではでは、本編は追記に!




 残り少ないとはいえ、中々強敵でした。ある意味で語りづらい作品が勢ぞろいしています。
 ともあれ、早速どうぞ。

==【三題小説】==


33、『三題小説01』  09/08/05

 三題小説というのは、「定められた3つの言葉を必ず1回以上本文に組み込む」というルールで書かれる小説のことです。ランダムでお題を提示してくれるサイトさんがあり、そこで生成されたものを使わせてもらっています。
 このとき、たぶんネタの方針が無かったんだと思います。それでネタを自動生成ツールに頼ってみたのですが……。

 「なで肩」「単語」「新刊」
 この3つが出てきたお題です。当時は煩悶しました。
 いや、勝手な印象として、もっと抽象的な言葉が出るものだと思ってたんですよね。

 で、どうにかこじつけて行ったわけですが……なかなかどうしてアホっぽい話に仕上がりました。基本こんなん多いですね。

 主人公はいま見返してみると、最近読んでる数少ないラノベである『ゴールデンタイム』の主役、多田万里のノリにちょっと似ている気がします。友人の悩みを聞いてハイテンションに助けるというあたりに共通点が見出せたんでしょうか。

 全体的なノリはわりと気に入っているんですが、ところどころの地の文がその勢いを削いでしまっているのは残念だなと思います。いちばん気になるのは「何を言った僕は。」の類型。2回ほど出てくるのですが、読んでても作者が恥ずかしくなって予防線を引いたようにしか見えず、逆に恥ずかしく感じました。
 予防線と言いましたが、キャラのノリが作者である私から離れすぎたときに、どうしても気になってしまうことがあるんですよね。そこで無意識的に、その発言が私の常識から外れすぎていることに対してブレーキをかけるような一文を挿入してしまうんだと思います。正直、自分の作品で「まともなストーリー構成が全く無い」ことの次くらいに嫌いなのはそういうところなので、今後は気づく限り減らしていきたいですね。

 読み返して思い出しましたが、前回の『デバイスクロス』で触れた、一般向けの携帯機器「ギア」が登場していますね。ケータイっぽいアイテムであることは説明があるので読者さんも理解してくれるんだと思うんですが、突然ギアという言葉が提示されるのはどういう印象を受けるのかなとちょっと疑問です。ポケギアからポケ取ったのかなぁ、と思ってもらえればそれで幸いなのですが……。

 メールの文面はちょっと悩んだような。後で絵文字という言葉が出てくるように、メール文の「!」はよくある赤い絵文字のものであるという設定だったりします。
 私は基本、リアルでもこのブログの文章(に草を生やしたり)のような文面でしかメールを打たず、絵文字を一切使用しないので、メールを小説に出すときは書き方に迷うことがあります。『キミ僕粒子』のような公式文書系ならいいんですけどね。

 メール文面の小説文章化というのは、私の個人的な事情を抜きにしても難しい問題だと思います。目標は普通の女の子のメールを違和感なく操れるようになることなんですが道のりは遥か険しそうです。

 エルレイドの話ですが、途中で友人に「エルレイドじゃなくて、サーナイトにしておくべきだったんだよ、畜生っ!」という台詞がありますね。
 分岐進化のネタは『Leaf or Sun』で大きく扱いましたが、ここでも多少触れているようです。基本的に取り返しのつかない、トレーナーとポケモンにとっての一度きりの決断なので、もう片方の可能性に思いを馳せるということはよくあるんじゃないかなと思っています。たとえ望まない方向に進んだとしても、その中で新しい方向を模索していく、みたいなのはステキですよね。


34、『三題小説02』  10/02/23

 01からしばらく期間が開いているので、たぶんまたネタ不足の時に頼ったんだと思います。

 で、今回の3題は、「特売」「独走」「ジャージ」。これまたなんというか、当初欲しがっていた抽象的テーマとは全く違う方向性です。

 主役は、カイナシティの市場で店を出している女の子。店の調子はそれほど良くないらしく、他の出店がやっている「特売」を見て、自分の店でも試してみることにします。ということで早朝、その準備といつもの店開きの準備をしている場面が主に展開されます。

 女の子は反骨精神が強いようで、周囲のお店はみんな敵! とか思って、いつも虎視眈々と逆転、そして「独走」のチャンスを窺っています。でも周りの人はみんなおおらかで、一人けなげに頑張っている女の子を何かと気にかけてくれています。女の子が決まって使っているクッションは近くの店のお兄さんがくれた“おんぷマット”ですし、お腹が冷えないようにと膝元に抱えている“エネコドール”も向かいの店のおばさんがくれたものだったり。いつも着込んでいる「ジャージ」が赤いので、赤い子とか呼ばれて、たぶん反発的なところも含めてこの界隈ではマスコット的に愛されているみたいです。なので、逆転の決意を声にしてもいまひとつ締まりません。

 ……と、前半で語られる主役の子のちょっと残念系キャラとしての描写は、読み返してみると結構よさげに感じました。クッションとかぬいぐるみとか、そういう小物にちょっとしたエピソードを付けるととても魅力が増しますね。

 そして、その前半で終わっておけばそれで良かったような気もしてきました。
 どうも、後半は蛇足感が強いんですよね。前半で3つの言葉は既に使っていますし、話を落とすために一応繋げたという感じですし、そのオチがむしろ無かったほうが良かったんじゃと思わせる微妙なものなので。
 オチは……まぁ、女の子が特売日計画を立てるという考えをあまりにアホにしてしまうので、作品に対してはマイナスの作用を与えているように感じます。うーむ、なんとも惜しい。前半部分だけをもう少し膨らます形でよかった気がしますね。

 まぁ、そういう視点で見ると、この作品もまだ一応読む気になれます。実は自分の中ではこの作品はかなりヒドいものだと思ってて、つい先程までほとんど読み返していなかったんですよね。やっぱりこうして、全作品について振り返る機会というのは貴重なものですね。

 余談気味ですが、個人でモンスターボールの買取を商売にしていいものなんですかね? 捕獲失敗したボールが使用不能になるというブツ(という設定)だと、かなりの数の廃棄ボールが出るはずなので、ポケモンセンターかどこかで回収するように法で定められている気がします。


==【中編小説】==


35、『METRONOME プロローグ』  08/07/26
 最初に、この中編小説『METRONOME』の概要をご説明させてもらいます。

 簡単に言えば、「ダイパの“ゆびをふる縛りプレイ”のポケモンリーグ以降のプレイ日記を小説風にしたもの」という感じになります。

 サブロムのダイヤモンドで、パーティ6匹を全部ゆびをふる使用可能ポケモンにして、指振りだけで攻略していくという縛りをやっていたことがありまして。せっかくだから最後のほうを何か形に残したいなと思ったところが、この小説の……ひいては、悲劇のはじまりでした。

 ……見ていただくと分かるように、この作品は途中ですっかり止まってしまっています。唯一の「サイトに上がってるポキッ作品」。まぁ広義で見れば『凍てつくサタディ・ノイズ』とかもその類ですが。

 どうして止まってしまったかと言うと、考え付く限りでは以下のような問題があったからです。

キャラ設定などを考えないまま始めてしまった。
・ゆびをふる連打の運任せという展開は、小説にすると思った以上に単調なものだった。
・ゲーム再現なので、CPUである四天王が不可解な行動を取り、こじつけに苦労した。
・ターン数が非常に多くなり、再現にすさまじいボリュームを要した。

 ……などなどの要素が重なり、結果として「書いていて全く楽しくなくなってしまった」のが、最大の問題でした。基本的に泥仕合をちまちま小説化していくという作業だったので、それが面白くなるはずもありません。当時はシェイプアップに対する意識も全く無く、ひたすら書いていけばいいと思っていたのもこの結果をもたらした要因だと思っています。

 言うなれば、計画が始まった時から詰んでいたのかもしれません。もっと簡単なプレイ日記の形で出てくるほうが、この縛りプレイも幸せだったのかもしれませんね。

 ただ、都合上様々なワザを描写することになったお陰でバリエーションが広がったりとか、アイエというキャラで色々とはっちゃけるタイプを描けたりとか、収穫もありました。なので完全な失敗作と切り捨ててしまうのもどうかな、という意識がどこかにあり、今もサイトに残しているのはそういう思いがあるせいだったりします。
 プレイ再現という形を捨てて、設定を根本から練り直して、小説として纏め直してあげたい。そんな思いもちょっとだけありますね。

 で、プロローグにあたるこの話自体は……そんなに語ることがないというか。
 ひとつ、長々とポケモン紹介をするくだりがありますが、本作はプレイの再現上、主人公の手持ち6匹全員にニックネームがついているんですよね。

 個人的には、ポケモン二次創作にニックネームは不要だと考えています。
 理由は、ニックネームが採用されている作品を読んでいると、作者の趣味傾向が露呈してポケモン世界観に合わなくなるように感じられることが非常に多かったから。
 どのポケモンを指しているのかが分かり辛くなるという問題ももちろんありますが、個人的にはそのように、作者のセンスと読み手の受け取り方に温度差が生まれやすいということのほうがよっぽど大きな問題点だと思います。特にニックネームに経緯や理由が無かったりするのは(そんな作品が大半ですが)、マイナスにしかならないんじゃないかと考えています。

 とまぁ、NNに関してはそういう風に見ているので、自分の作品でそれをやることになったのは中々どうして辛いなぁと思うことがありました。
 NNセンスに関しては、まぁみんなネタネーム(主人公がスパゲティ、でもって手持ちはパスタの種類の省略形など)なので俺カッコイイ路線からは外れてくれるのかなと思うのですが(と、そういう考えが自分の抱く温度差に繋がるのでしょうか)、やはり判別のしづらさはあるだろうなぁと思いました。最初から6匹も手持ちが居ますしね。

 なので、地の文ではかなりの割合で種族名を出すという対策を取りましたが、これでどの程度まで分かりやすくなっているかは疑問です。
 「ワザ描写」ではNNっぽいものを付けている場合も僅かにあったような気がしますが、ほぼ全てが種族名省略だったような気がしますし、なんにせよ短い話なので使えたかな、という感じです。


36、『METRONOME 第一話』  08/10/19

 いちおう、ここが第一話という括り。プロローグではトレーナーとのバトルがありませんので、こういう形にした……んだったはずです。

 スパゲティがしばらく修行をして戻ってきた、という設定になっていますが、実はコレ、メインロムに移行させてレベルを上げるという邪道方式で調整を行っています。
 その結果、ちょっとポケモンのレベルが高くなりすぎてしまいました。攻撃力はともかく、耐久力が上昇しすぎて相手の大技でも大した痛手を食らわないことが多くなっちゃったんですよね。ゲーム的にはありがたいことなんですが、小説的にはまったく盛り上がらなくて非常に問題です。

 で、この話におけるライバル戦は、そのあおりをモロに受けて楽勝ムードの話になっています。ドダイトスの大技連発をもろともしないキッス先生とか、どうにも悲しい。

 でも、先程述べたように、様々なワザが出てくるので描写はいろいろとあります。簡潔なものも多いですが。
 この中だとお気に入りはオーバーヒート。凄まじい強さの炎でありながら、単体に向けた攻撃であるという性質を反映して、凝縮した熱の塊を相手にぶつけるという形にしています。発動の瞬間、攻撃目的ではない熱風が他のポケモン達の間を駆け抜けるというのも、単体攻撃であることを強調しているかなと。終了後の特攻ダウンを焦げたような黒煙で描写しているのも好きです。

 あと触れておくとすればアイエの狂キャラ化についてですかね。
 あれはなんとなく、こういうキャラが居たら面白いかもなぁと思って作ったんだと思います。いちおう設定上では、本来のアイエはいつもこんな感じで、プロローグでまだマトモだったのは初対面で緊張していたから、ということになっています。まぁこじつけというか管理不足なんですが。

 こういう、容赦なく周りを振り回すキャラというのは結構好きだったりします。「扉の代わりみたいなことやってるから、性格まで堅いんだと思う」とか地の文でナチュラルに考えちゃうのとかステキです。

 地の文といえば、プロローグと第一話では視点がスパゲティからアイエに切り替わっています。第二話ではまたスパゲティに戻り、交互に視点を担当してそれぞれサブタイトルが「!」と「?」で終わるという特徴を持たせていました。といっても3話しか書いてないので僅かに片鱗を見て取れるのみですが……。


37、『METRONOME 第ニ話』  09/05/14
 相当開きつつ、とりあえずここまで……つまり、四天王一人目までは書き上げています。

 バトルは確か57ターンくらいまで長引いてしまったので、とにもかくにも長い戦いになっているのですが、盛り上げるところは盛り上げたい、というつもりで書いています。とにかく時間が掛かったので、書いている途中は苦行レベルでしたが。

 サブタイトルの「三枚の壁」とは、もっとも苦戦するポケモンであるビークインが持つ、「ゆびをふるを2ずつ削られるプレッシャー」「ぼうぎょしれい6積みの防御」「かいふくしれいによる5割即時回復」の3要素のことを指す、ということにしています。
 実は第一話が「四日目」であるように、話数が進むごとに数字が一つずつ減っていき、シロナ戦では0になるというギミックを仕込んでいました。こういうサブタイトルネタは、今後長編をやることになったとしたら盛り込んでいきたいですね。

 原作キャラとしてリョウが出てきます。彼に関しては、私が持っているイメージを反映させながら作っていきました。
 基本的に丁寧な言葉遣いなんですが、熱くなってきたりすると敬語調が消える。柔らかな印象を与えつつもどこか油断ならないところがあり、言ってしまえば一物抱えている。四天王としてのプライドもあり、飄々とした態度を取りつつも、第一の関門であるということに強い責任感を持っている。そんな感じです。
 まあ、黒い印象はあまり出さず、基本的には「飄々としてちょっとズレてるけど、実は熱い人」くらいの性格になっていますかね。

 ……ちなみにビークインの6詰みをハトスワで奪ったりとか、前の話からしても色々とご都合主義臭いことをやっていますが、一応バトルの流れは全てゲーム上の記録を再現したものです。常にそういうビックリ展開が起こってくれるとネタにしやすい……ようでいて、あんまり都合いい展開になりすぎると逆にうさん臭くなってだめかもしれませんね。

 ちなみにこの先、キクノ戦も、ちょこっとだけ書いています。が、グダグダ感が凄まじくてそこでポキッしてしまいました。どのくらいかというと、CPUの行動が不可解すぎて「キクノ本人は出張中、ポケモンは置いていっているので勝手に戦うよ!」という設定を入れることにしたくらい。


==【百合小説】==

※ここだけ更新日順でお話しさせていただきます。

38、『ファースト・ギビング』  10/02/14
 そういえばページがピンクピンクしいんですよね、百合小説。読みづらいから早く直したほうがいいかもしれません。

 ともあれ、かねてからふつふつと抱いていた百合小説の創作をついにやらかしたのが、この話。更新日でお察しのとおり、バレンタインネタを使っているという王道っぷりで参入させてみました。

 タイトルにも表れているように、「とりあえずのはじめて」な感じが強い作品です。女の子同士の恋愛を描いてはいるのですが、私がやりたいなぁと思っているのはもっともっと濃い百合なので、この作品は書いている途中でも「なんか浅い……」という気持ちがずっと抜けませんでした。そういう妥協精神はよろしくないなぁと思いつつ、この後の作品でも結局ねっとりした深い関係を描けてないのでまだまだ未熟だなぁと思う次第です。

 百合関係の浅さという反省点をひとつ挙げましたが、他にも挙げてみるとするなら、セリフが堅いことですかねえ。視点の女の子は特にその印象が強いです。まぁ、ある程度意図している口調ではあるんですけども。
 あと、考えてみれば容姿描写に欠ける気がします。これは、他のポケモン小説などでも言えることなのですが、やっぱり読んでいて「こんな感じの絵かな?」と想像できないのはキャラクターとしてどうなのかという気がしますね。これは割と私が怠ってきた部分なので、これからどんどん強化していかなくてはならないのだと思っています。

 登場する2人のキャラの関係とかについて。
 シンプルな形だと、視点にいる方の女の子のほうが先に手紙を渡して、相手の子のほうが実は自分も……という具合に、つまりこの作品とは立場がなんじゃないかなと思います。この作品に特徴を見出すとするなら、主役側の女の子のほうが後まで自分のチョコを隠しているという関係がそれにあたるのかなと。

 そういえば、主役の子はどのタイミングでチョコを渡すつもりだったんでしょうね? 私はよく知りませんというか決めてませんでしたが……家に誘っているので、そこでという感じでしょうか。学校や路上では恥ずかしかったのかもしれませんね。そのへんも設定しておいて、心情として加えられれば良かったかもです。

 と、そういえば、これが初の非ポケモン小説でもあるわけですね。
 どういう感覚だったかはあまり覚えていませんが、やはりそれまでは「ポケモン世界観」という圧倒的な後ろ盾のもとで話を作ることができ、ちょっとした小ネタを引っ張ってくることで生活感などを表現しやすかったのですが、それが無いことが舞台の薄さに繋がっているのは確かだと思います。
 オリジナルで魅力ある舞台を作る、ということは、これからの目標のひとつにしていきたいですね。


39、『プレーンマフィン』  10/04/27

 一緒くたにしてしまったので分かりづらくなってしまいましたが、これと次の作品は「ポケモン世界観での百合小説」という括りになっています。

 ということで『ファースト・ギビング』と何が違うかというと、登場人物がポケモンを持っているということ。
 今のところ、まだ私はポケモン世界観で百合短編を書くことにそれほどの意味を見出せてはいないのですが、ひとつテーマにできることとして、「好きな人が持っているポケモンとの関係」があると思います。

 ポケモンとトレーナーの関係というのは、現実世界におけるペットと飼い主の関係よりも、人間関係に対する干渉性(?)が高いと私は考えています。書き手それぞれの設定による程度の差はあれ、だいたいが普通の動物よりも人間の感情をよく理解し、また人間に分かる形で自分の感情を表現することができる生き物。それがポケモンだと思うんですよね。ってことで、人間同士の友情・恋愛関係にも、そのぶん深く食い込んでくるんじゃないかなと。

 主人公のミノリは、エナへの想いから彼女のポケモンであるチコリータの存在に敏感になりすぎていて、親密な関係にあるチコリータに対し、嫉妬を抱いています。
 エナのチコリータに対する接し方はあくまでポケモンに対するものである(と思う)ので、彼女がどれだけチコリータを大事にしていてもミノリに対する感情がそのぶん犠牲になる、なんてことは無いのでしょうが、ミノリには漠然とした不安が募っているようです。

 で、急に「わたしがポケモンになっちゃったら、どうする?」なんて質問をエナにぶつけるんですね。このときのミノリにとって、「ポケモンになる」ということは「チコリータと同じくらい親密に愛されるようになるために必要なこと」だったのだと思います。自分に対する接し方と、チコリータに対する接し方は絶対的なに隔たれていて、このままの状態ではチコリータのように愛されることはない、と思ったんですね。
 でも、チコリータと同じような愛され方をするのがミノリの望みなのか。それはまぁ分かりやすく「違うよね」ってことなんだと思うんですが、この時のミノリはその辺りも混同してしまっている、んですかね。

 なんか、ミノリは一歩踏み外すとすごいところに堕ちていきそうで怖いというか楽しみというか。こういう、相手を思うあまり常軌を逸した行動に出るキャラというのは(って、ミノリさんがそういう人だとは言ってませんが)、個人的には主人公のポジションに置くというのが好きです。主人公の邪魔をするポジションとかでよく出てきますが、そういうのには全く萌えないかわりに、主役がだんだんおかしくなっていくというのは魅力を感じるなぁというか。それでいて、表面上はまともだったりするとなおいいですね。という趣味のお話でした。


40、『ふわふわかべ』  10/06/01
 これも『プレーンマフィン』と同じようなテーマを問題にしていますね。こちらはベッドで眠る二人の少女の間にプクリンが割って入るという形で、より視覚的というか分かりやすい形で「人間同士の親密化を阻害するポケモン」の図が展開されています。ポケモン本人にはそんな意図はないというのは一つのミソですね。

 ……と思ったら、この作品は最後のほうでプクリンがうたうを使っているんでした。これをどう読むか……あ、例のごとく製作時の私はこのへん特に考えてませんのであしからず。
 意図が出ていないぶん、妙な想像の余地が残っている感じはします。それにしても、もし主役の子がプクリンのトレーナーの子に手を伸ばすのがプクリンにとって嫌だったのだとしたら、プクリンの「うたう」という対応は中々したたかというか、空恐ろしいというか。暴れまわったりしてくれたほうがよっぽど可愛げがありますね。

 まぁ、想像の余地を残す話もそれでいいとはいえ、一度はこういう話でそれぞれのキャラとポケモンの心情をしっかりと作って、その関係になんらかの決着をつける話をやってみたい気もします。そういう作品を避けていることが、私の構成力の低さが改善されない原因でもあるんでしょうしね。

 周囲の描写としては、昼間にカーテンを閉め切ったあの柔らかくてどこか気だるい感じを出そうと思ったので、それが少しでも出ていれば幸いです。
 あとプクリンのふわふわっぷりとか。あんなの実際に居たら触り心地が良すぎて離れられなさそうです。


41、『三題小説【あんな奴・雷・カフェ】』  10/08/03
 さぁて、最後きましたよこれ。ここまで40字×2020行だとか……思えば遠いところまで来たものです。

 で、コレは「百合の三題小説」ですね。運良くカフェなんていう使いやすい単語が出てくれたお陰で、そこそこ作りやすかったように記憶しています。

 雷交じりの雨の中、客足の無い喫茶店。そこで流れる静かな時間の描写は、わりと気に入っている部分です。ただ、地の文が若干長くなりすぎているという気はしますね。特に最初のほうはもうちょっと調節して、掌編小説的な冒頭惹きつけを意識するべきだったと思います。

 先程の『ふわふわかべ』でも触れた問題ですが、私がこれまで書いてきた百合小説はだいたいが「実らない想い」の話で、それが劇的に動くことなく終わってしまっています。いわば、長編小説の第一話のような話の展開になっていて、ここからもっと人物が動いていくべきなんだろうなぁと思い知らされます。環奈というキャラはほぼ出てこないに等しいですしね。

 主人公の野蕗は先輩の千歳を密かに想っているのですが、千歳には環奈という恋人がいる……ということで、絶対的な壁に阻まれ、強く自分を律しています。
 千歳と親しくありながらも、愛情の絡まない関係に決着をつけることができれば野蕗は苦しむことがなくなるのでしょうが、もちろんそういうわけにも行きません。
 せっかく初めて喫茶店を任されて、頑張ろうと思っていたのに、千歳という存在と雨天にすっかりその気を削がれてしまい……ということで、作品全体に漂う(ように感じてもらえるといいのですが)どんよーりした雰囲気は、野蕗の心情と重なるものですね。

 こういうキャラには、何か面白い行動をさせてあげたいものです。普段から積もりに積もった思いが爆発して、自制しなきゃいけないところで思わず何かやらかしてしまう、みたいな。面白いと言ったように、それであんまり冷ややかな空気を呼び込まないようにしたいですね。

 千歳というキャラは、容姿描写に少し特徴があります。
 彫刻のように彫り深い、作られたような体や顔のパーツを持っているんですけど、本人はそんな外見と裏腹にとてもなよなよしくて、声も「小さな虫が力無く飛ぶ」なんて風に書かれています。野蕗は彼女の容姿に思わず見とれていますが、同時に生まれているアンバランスさこそ、惹き付けられている本当の要素なのでしょう。

 で、その彼女が環奈。彼女はちょこっとだけ野蕗の記憶として登場するだけで、実際の人物像は分かりません。
 なので、どうして彼女が千歳と付き合っているのか、そのあたりが良く分からないんですよね。環奈はやっぱり、もうちょっと掘り下げてあげるべきだったんだと思います。
 一応、コンビニの一件を見るに、千歳の弱弱しいところを守るという関係みたいですね。となると、野蕗と同じところに惹かれているということになってしまうんでしょうか。うーむ、どこかでズラして千歳に対する好意のあり方の違いを作りたいですね。

 こういう話の場合……で、仮にこの先の話を作るとした場合。受身になっている千歳の感情の変化が重要なのかなと思います。あまり急に心変わりさせると愛情が軽く感じられますし。
 この話に限らず、主人公のように心情が分かりやすいキャラ以外が特定の対象のことをどう思っているのか、ということは、常に意識すべきだと思います。と、何度目か分からない自分への戒めでそろそろ括らせていただきましょう。

================

 ……ふぅ。とりあえずここまで読んで下さった方に、まずはお礼申し上げます。
 企画を陸さんから頂いたときは、単純に楽しそう、やりやすそうだと思っていたのですが、実際の作品数と自分の長文癖をすっかり棚に上げていました。

 でもその代わり、本当に全作品について触れることができたということで。今まで「これは駄作だ」と思ってあまり読み返さずに放置してしまっていた作品などから意外に気に入る点を発掘できたり、すっかり忘れかけていた製作意図や没ネタなどに関しても思い出すことができました。
 盛り込めなかった話題もいろいろとありますが、お楽しみいただけたのでしたらこれ以上のことはありません。

 直前の百合三題小説にも出したように、振り返ってみると、先を考えてもう少し長い作品として仕上げたい話がいくつかありました。時間の空いた今になって続きを後から考えて作る、ということはやりたくないですが、設定に適したストーリーの長さ、というのも意識できるようになればいいなぁと思います。

 ……なんて言っても、もうずっと長い間小説更新を止めてしまっているので、それが活かされるのはいつなんだろうなぁという話になってしまいますが。
 でも、今回のコレで確実にモチベは向上しました。あとほんの少しの勢いがあって、近くに良ゲーが無ければ何かを久々に書けるかもしれません。あぁじゃあ無理k(ry
 企画を下さった陸さんの感想がとても参考になっているので、どうにかそれを反映して1作でも書ければと思うんですけどね。

 ともあれ、私にとってはいろいろな課題を見つけられるとてもいい機会でした。読んで下さった方も、ほんの少しでもどこかに面白い話を見つけていただけたのなら幸いです。
 あまり長くしてもまたグダってしまうでしょうから、このへんで締めたいと思います。
 長々とお付き合いくださり、本当にありがとうございました!


「ポケットパスタ全作品語り」【完】                           
スポンサーサイト

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

web拍手 by FC2
コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://cottonpasty.blog134.fc2.com/tb.php/273-e8cacd15
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)