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ぱすてぃ

Author:ぱすてぃ
百合が好きでポケモンを好む、文章を書く人です。
好みのゲームは任天堂系/テイルズはじめRPG全般/デモンズ・ダークソウルなど。
百合は小説漫画といろいろ。百合文も書きたいです。

【ドラクエ10】
ぱすてぃ [MY795-653]

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ポケットパスタ・ゲーム記
ゲームのプレイ日記を書きたい分だけ書くブログです。3DS「RPGツクールフェス」で『かけらのメガルエ』を第1回コンテストに投稿中。
第十八話「死んだ娘が何歌ったんですかねー」
 安部公房『死んだ娘が歌った……』を読みました。
 明日、大学でこの作品を扱うので、感想まとめにつなげるメモ代わりも含めて簡単に行きたいと思います。
 というわけで、以降は追記で。

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 ではでは、いつものように。ただ今回は内容を把握しきっておらず、見て振り返りながら雑多に書いていくのでまとまりが無いかもです。

『死んだ娘が歌った……』(安部公房 『R62号の発明・鉛の卵』所収 新潮文庫 1974年)

○ざっとはじめに
 最近、なぜか大学が安部公房モードに突入してます。先日に『魔法のチョーク』、本日『S・カルマ氏の犯罪』を読んで、今回はコレです。シュールレアリズム的な飛び飛びの展開とかはばっさり飛ばし読みすることで切り抜けたりしてますので、細かいことは気にせず行ってみましょう。

○シーン分け
1:Kが私(ウメ子)を罵倒、睡眠薬でウメ子死亡。幽体離脱的なことに。
2:十日前(生前の回想)、初めての上京の記憶と主人との会話の回想。
3:さらに以前の回想、家庭の窮状
4:時間軸が1直後に。ヨシ子と主人によるウメ子の死亡確認。ウメ子の霊体、手紙を追って実家に。
5:三日後、家に到着。届いた五万円の為替で家族は悲喜こもごも。
6:その夜、妹がウメ子の働いていた店で働くことに。止めようとするウメ子、しかし霊体なので気づかれない。
7:「おぼれはじめた」原点を探しに、かつていた工場へ。夜に到着してかつての自室に行くと、同じように死んだ女の子の霊たちと再会する。
8:朝、工場が稼動開始。ウメ子も霊体状態で従業員の傍にいる。
9:工場の教育体制について明かされる。「Kさん」についても。
10:回想。生前、Kさんのところへ行こうと思った矢先に工場長に呼び出され詰問を受ける。
11:回想続き。指定帰休を承認させられる。それをなじるウメ子。
12:時間軸が9直後に戻る。キネマ館へいくがKは見つからない。死人であふれかえる館内。
13:寮で花江という少女が泣いている。ウメ子は死人たちと工場内で踊り、奔放に振舞って見せる。


○雑感
女性一人称告白体はやっぱり自分の好みに合います。受動で描かれる女性の受難から伝わってくる悲喜とかが好きなのは百合好きが影響してるんですかね? つーか結局女の子好きなだけかもしれませんが。いや、百合がだいすきなのは前提としてですよ、ってうわあいらないところで文字使いました。

・冒頭でウメ子があっさり睡眠薬飲んで死んでしまいますが、ここで幽体離脱して残りのストーリーが展開します。ラノベならここでわくわく展開なんでしょうが、いきなり「顎がなくなってその代わりに牛肉をはりつけたような兵隊」とか「骸骨のようにひからびた浮浪者」とかの死体に出くわすあたりシュールレアリズムなんだなぁという。あ、嬉々としてシュールレアリズムって使ってますが覚えたての言葉なのできっと間違って使ってます。

・そのシーンで、「死んでなにもかも終ったわけではないのだ、と思うと、恐ろしくなりました」というモノローグがあり、これは結構考えさせられます。死後の世界って、地獄でも想像しない限りは、とりあえずぼんやりとでも、ぬくぬくとした環境を想定するんですが(私の場合)、これはぬくぬくでも地獄でもなく、あくまで現実に非常に近い状態の死後の世界の存在を示していて、そこではまだ現世に縛られているどころか、さっきの死体みたいなグロ苦しげな姿を見せられると。ウメ子みたいに現実から睡眠薬によって逃げ出した(?)者への罰なのか、それともすべての人間に普遍的にこうした死後の世界が待っているのか。だとしたら今頃世の中怨霊飽和状態でどうにかなってそうですが。

霊体ウメ子の性質を整理。
 :他人から見られない、物理干渉できない、音を発しても現実の人間には聞こえない。
 :死後の存在とは互いに認識可能。触ったりもできる。百合的なことが浮かんだのは秘密。
 :移動手段はどうも飛行じゃないっぽい。これは今書いてて気づいた。きっと徒歩。
 :ということはとりあえず地面をすり抜けることはない? 
 :特定の場所に縛られることはなく、自由に行動可能

「迷っている」という表現はたぶんキーワードのひとつかと。とりあえず、東京という「海のような」町では誰もが迷っていると最初に言われます。

・整理しますが、東京の店に来たのは工場で指定帰休を食らってしまったから。つまりウメ子としては望まぬ就職先なわけですが、主人はウメ子自身の希望・趣味・自由意志で店に来てると思ってると。これが盛大な行き違いの原因ですね。

・いまいちKとの関係が不明瞭です。工場時代ですでに知り合っていて、いろいろやりくりしてもらっていたんですかね。手紙を出したあたりとか、他との繋がりがいまひとつ分かりません。工場と東京は離れてると思うんですが、冒頭の罵倒のシーンは東京だと思われますしね。まぁとりあえず、ウメ子の想い人でクソ野郎だということは分かります。

・帰宅した霊体ウメ子、衰弱した父を見て「父さん、もうすぐ会えるんだねえ」。……ってこれつまりもう少しで父ちゃん死ぬよねってことですかー!? うーむ、純粋に父と話がしたかったのでしょうか。

・しかし父はウメ子の死によって届いた五万円のカワセによって家族共々大歓喜モード突入。ちょっとこの「七一四……七一四日! 二年! 二コずつ食べて一年……!」がカイジっぽいとか思ったのは秘密です。が、貧困に苦しむ状態で金に目がくらむ表現として雰囲気が共通してますよね。

・そういえばウメ子が苦しみをKに訴えた冒頭につながる直接の原因が描写されてません。まぁ、東京の店が非常に辛かったというのは分かるんですが。

・つーかつまり東京のお店の仕事内容ってのはずばり言ってしまえばえっちい

・妹ちゃん何歳くらいですかねグヘヘグヘヘ

・深夜クオリティが酷くなってきましたが次へ。工場の描写に入ってきます。生産重視の体制+教訓叩き込みで、ここで働く子たちはみな画一的に教育されていくんでしょう。それは自己を喪失し、「迷っている」ことにつながってくるのかもしれません。

・ウオッチさんマジ変態紳士。しかし、「時間を管理される」ということが何かにつながってきたりするかもです。

・「みなさん、自由時間です。故郷の両親に手紙を書きなさい。貯金がいくらたまったか計算しなさい。本や雑誌を読んで教養を高めなさい。そしてなるべく外出しなさんな(以下略)」……てめー今自由時間って言いましたよね! これはなんだか、『S・カルマ氏』であったような理不尽な世間環境の外圧を感じます。

・ああ、工場と東京の店って繋がりがあるんですよね。かわいい子あたり見繕って工場出させてあそこを斡旋するんでしょうか。手紙担当してるウオッチさんガチ変態紳士。いやただの変態。

・最後のページで、どうして花江さんが泣いてるのを聞いてウメ子は自分たちが生き返ったら、と思ったんでしょう。東京の店に送られてしまうのを防げるのに、ということでしょうか。

・最後の踊りは、とりあえず生前苦しめられた工場へのささやかな復讐なんでしょうか。どことなく滑稽なこの踊りや遊びは、決してこれだけで彼女たちの復讐となったとは思えない気がします。


○雑感レベル2
・ウメ子は、死後の世界でもほとんど現実を見続けています。生前の環境は彼女にとってつらい場所ばかりだったはずで、ウメ子の霊体に自縛霊的な制限が課されている描写もありません。なぜウメ子は現実に近い場所に居続けたんですかね?
:理由としては、話のボリュームが少ないことが挙げられるかもです。ウメ子は死後、「周囲を確認した」「実家の様子を見た」「工場で過ごした」だけで、これはつまり、死の直後にとりあえず生前の自分の環境を確かめに行った初回のことが描かれているに過ぎません。辛い暮らしだったにしろ、幽霊なんかになったらまずは自分がすごした場所を見に行くというのは割と道理です。
:とはいえ、工場での働きに加わったりするまで現実にベッタリするというのも、また理由が必要な話。工場にいたほかの死んでしまった子たちの存在が大きかったのでしょうか。

・『死んだ娘が歌った……』というのは、たぶん最後のシーンを指しているんだと思います。歌に何か意味ありますかね?
:歌がどんなものかはまったく分かりませんが、恐らくは当時の女の子の中で流行していた歌なんだと思います。だから、単に遊びの気分を増徴させる要素なのかもしれません。
:ただ、「鎮魂歌」ってありますよね。なんとなく、死人たちが自分たちに向けて魂を鎮める歌を歌ったのかなという気もしました。歌の内容はどうあれ、彼女たちが満足を得ればその魂は安らぎを得る気がします。

・死人がそこかしこに居ますが、彼らはいわゆる成仏(AB!で言う“消える”)はするんですかね?
:一切それについては触れられていませんが、とりあえず描写から言えるのは、世の中には消えずに残っている霊があふれているということ。未練を残している人が多いのかもしれません。 


○まぁまとめ

 完全によく分からない、ということはない小説だと思います。きっちりシーンを把握すれば、生前の受難に縛られて死後を過ごすウメ子の心情はわかってきます。
 今後、ウメ子はこの死後の世界に残り続けるのでしょうか。残り続けなければならないのでしょうか。逆に言えば、親などとの関係を絶ってこの環境にお別れできるのでしょうか。私としてはそのへんに関心がいきました。
 死後の現実、というものが描かれた作品だと思います。ある意味では、自殺なんかしてもしょうがない世界が待ってるよ、というメッセージの暗示なのかもしれませんね。

 ……まあ、あくまで雑多にそんな感じで。ゼミで使う感想用紙は400字なので、ここで気になったトピックを2~3も挙げれば十分埋まりそうです。時間はかかりますが、ここに書くのはいい方法かもしれませんね。


 それでは、今日はこのへんで。そういや、任天堂に修理出していたDSiが帰ってきました。ゆうパック遅延問題のおかげで向こうに到着したのはだいぶ遅かったっぽいのですが、なんと向こうの受付メール着てから4日くらいで帰ってきました。ちなみに料金はきっかり2000円。まぁしょうがないですね。
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